三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年8月17日放送

津、伊賀、名張にまたがる8軒の宿がタッグを組み、ひとつのブランドとして県内外に積極的にアピール!
津地域の4軒が取り組む第1弾企画は、三重が誇る『松阪牛』!

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今回ご紹介するのは、昨年11月にスタートした『中伊勢温泉郷』。
津市の榊原温泉からは湯元榊原舘と旅館清少納言。
白山、美杉からは猪の倉温泉ふよう荘と、火の谷温泉美杉リゾート。
そして磨洞温泉、涼風荘と、霧生温泉、メナード青山。
伊賀名張地域からは赤目温泉、対泉閣と山水園。

津、伊賀、名張にまたがる、この8軒の宿がタッグを組み、ひとつのブランドとして県内外に積極的にアピールしています!


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まずお邪魔したのは、『中伊勢温泉郷』の宿の一つ、『火の谷温泉美杉リゾート』。
こちらは津市美杉町を代表する観光スポットで、プールなどのレジャー施設ありファミリーに人気。
最近は海外からのお客さんも多いそうです。


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美杉リゾート社長の中川さんに『中伊勢温泉郷』の取り組みについてお聞きしました。

「現在の一番の活動は、この『湯めぐり手形』です。
手形を持って各宿に行くと、日帰り入浴を楽しむことができるんです」

『湯めぐり手形』は、なんと2000円!
この金額で8つの宿の温泉を楽しむことができるのです。
儲けるよりも、たくさんの人に『中伊勢温泉郷』を知って欲しいという思いから生まれた企画だとか。
利用者にも、とても嬉しい企画ですね!


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続いて訪れたのは、『磨洞温泉涼風荘』。
こちらの創業は昭和37年。
磨き砂を採掘するための産業遺産洞窟を受け継ぎ、神秘的な洞窟風呂、洞窟宴会場が人気の一軒宿です。


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この日は、『中伊勢温泉郷』の中勢地区のみなさんが集まっていました。
『中伊勢温泉郷』の会長、猪の倉温泉『ふよう荘』の岡田さん(左端)にお話をうかがいました。

「もともと近くの温泉施設同士で、お付き合いはありましたが、一緒になにかするということはありませんでした。
しかし昨年『中伊勢温泉郷』というものを立ち上げて、津・伊賀・名張地域を盛り上げるため、一緒に何かやっていこうと。
今回は津で、その第一弾をやってみます」


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中伊勢温泉郷、津地域の4軒が取り組む第1弾企画!
その中心となるのが、この三重が誇る松阪牛!
しかも最上級であるA5ランクの、まさにプレミアムなお肉!
この高級食材を共同で購入することによって、お客様への販売価格を抑え、かつそれぞれの宿自慢の調理法で味わっていただこうという仕掛けなのです。
この日はそれぞれの宿で試作中のメニューを持ち寄り、みんなで試食。
さらに完成度を高めようという作戦です。


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榊原温泉の『清少納言』からは、すき焼き。
地元の醸造メーカー『辻岡醸造』に依頼し、料理長とコラボ。
普通なら醤油と上白糖を使うところ、あえてザラメを使用。
甘味が舌に残らず、のど越しを良くしたそうです。
こちらはまだ試作中で、今月中には完成予定。


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続いては猪の倉温泉『ふよう荘』のしゃぶしゃぶ。
地元の『山二醸酢』さんに、このしゃぶしゃぶだけのために、お肉を美味しくいただけるポン酢を作っていただいたのだそう。
一番おいしくいただけるよう、肉の厚さにもこだわった一品。


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こちらは試食の会場でもある、『磨洞温泉涼風荘』の焼き肉。
シンプルなだけにタレにとことんこだわりました。


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『火の谷温泉美杉リゾート』からはステーキ!
特選松阪牛のおいしさをそのまま味わうことができます。

4施設それぞれ、買っている部位が違うため、調理方法も違います。
だからこそ一品一品、違ったおいしさを楽しめるのだそう。


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中伊勢温泉郷で『地域厳選のA5松阪肉』を食べよう企画は、8月上旬に記者発表。
ついにそのベールを脱ぎました。
そして会見後、津市内のホテルで、前葉津市長をお招きして試食会も行われました。

「話題性があり、ストーリーのある料理を作っていただいた、中伊勢温泉郷のみなさんに感謝したいですね。そして一緒にコラボしていただいた企業さんの努力も素晴らしいと思います」

と、前葉市長。


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『中伊勢温泉郷』のみなさんの取り組みは、今回の協同メニュー開発だけに留まりません。
それぞれの宿のある地域の魅力を身体で感じてもらおうと、ノルディックウォーキングのツアーを実施。
そして冒頭でも紹介した「湯めぐり手形」発行による新たなお客さんの開拓。

地域の資産を活かして、できることから、さまざまなプランにみなさんは取り組んでいます。


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お客さんに来ていただくとき、一番大切なのは温泉とおもてなしの心。
観光資源が少ない。
アクセスがよくない。
そう言いつつも、みなさんの笑顔には自信が溢れます。
キラリと光る粒を集めて、大きな光へ。
それはいま動き出しました。